会社にお勤めの方や公務員、学校の先生方など比較的大きな組織で働いておられる方々には、定期的に転勤があります。送別会では、必ず、異動(退職)する人が挨拶する場面が設けられます。
そんな送別会の挨拶に簡単マジックを取り入れて、感謝の気持ちを感動的に伝えたり、大いに笑いをとる方法に興味はありませんか?それができると送別会は盛り上がり、参加者にとって忘れられない一時となること間違いなしです。
送別会の挨拶に、簡単マジックを取り入れる(このスピーチ技術のことを私はマジックスピーチと呼んでいます)と、ただ、しゃべるだけよりも笑いあり、感動ありの挨拶が可能になります。そして、送ってくれる方々に感謝の気持ちを伝えやすくなります。
それは、マジックという視覚的にも訴える強力な現象が、しゃべりの内容を何倍にも引き立ててくれるからです。
この記事では、送別会で送られる側になったときに使える簡単マジックを取り入れたスピーチ例と送別会で送られる側になった時にどんなことを伝え、どんなことに注意すべきなのかについて解説します。
挨拶に簡単マジックを取り入れたスピーチの具体例
送別会での送られる側の挨拶は、マジックスピーチにもってこいです。
それは、自分が主役という立場で話ができるからです。誰もが自分に注目し、自分の話を聞こうという状況が整っています。つまり、参加者の心が開いた状況で始められるのです。
感謝の気持ちを笑いで伝える~「空中からハンカチ」を使った例~
https://drive.google.com/file/d/1uqL-crgEOdRVSeivIT8Hn1Z2kmYUxdj-/view?usp=sharing
「飲み込みの悪い私に新卒の頃から厳しく、そして粘り強く接して頂きありがとうございました。これが私の皆さんに対する気持ちです」といって、自分の胸から何かをつかむとるそぶりをします。そうすると、あら不思議!握ったこぶしから「感謝」とか「ありがとう」と書かれたハンカチをだす。
のりのいい先輩や上司がいれば、「よしっ!いいぞ、成長したな。がんばれよ!」の声がかかり拍手が沸き起こります。また、わざと小さいハンカチや字を小さく書いておいて、「何だ!お前の感謝はちっちゃいな!」などと突っ込んでもらえれば盛り上がります。
定番マジックなのにインパクト抜群!空の手から「ハンカチの出現」
自分の今後について感動的に紹介する~「カラーリングブック」を使った例~
https://drive.google.com/file/d/1dIbG2oiMjzWJsP4vr3Zwifo_PgT6D6FQ/view?usp=sharing
「新卒で何もわからずに赴任した真っ白で純情だった私を」(といって、カラーリングブックの白いページを見せる)
「みなさんは、厳しく、そして手加減なく、容赦なくビシビシときたえてくださいました。その結果、何とか自分で仕事の形を作れるようなところまできました。」(といって、白黒の輪郭のページを見せる)
「おいっ!厳しいしかないじゃないか!」と突っ込んでもらうのもいいですね。そして「本当はもう少し優しくしてほしかったです」とうそ泣きのまねをしつつ言うのも楽しいです。「泣いてねえじゃないか!」と突っ込んでもらって「ばれましたか」という感じになると、会場は和みます。もちろん、これは人間関係が成り立ってる上での話ですので自分を取り巻く状況を考えて試してくださいね。
「私は、仙台の支社にいって、みなさんに教えられたことをもとに、自分の仕事に責任を持ってきれいな色をつけられるような男になります!みんさん、本当に3年間ありがとうございました!」(といってカラーのページを見せる)
お世話になった職場に感謝のエールを送る~「つながる紙」を使った例~
https://drive.google.com/file/d/1CdUYAEfjZRYOEW2Dv32jSi7q4iHDnC1b/view?usp=sharing
「それでは、最後になりますが〇×商事の皆さんにこの小さい紙を使って転任者の気持ちを伝えます!」といってはがき大の紙を6~12枚程度取り出し重ねます。そして、
「みなさん!ありがとうございました!エイッ」といって重ねた紙にむかっておまじないのポーズをとります。すると紙が1枚につながって、そこに「〇×商事は永久に不滅です!」と書かれています。
簡単にできてインパクト抜群のマジック「つながる紙」(メッセージの出現)
この紙は、自宅のプリンターでも自分の手書きでも作成できます。最後の場面で見せるものなので、短めにそして参加者の心を揺さぶるものを考えてください。拍手喝采は間違いなしです。
送別会で「感謝の気持ち」は必ず伝える
送別会でどんな話をすればいいんですか?簡単でいいんですよね?
という相談を受けたことがあります。これは、一概には言えません。その方が何年そこに在籍し、どんな立場で、どのような実績を残したのか、職場の中でどんな存在だったのかなどによって変わると思うからです。
さらに、栄転、不本意な転勤、退職、転職などの状況によっても話す内容は違います。
ただ、実際に経験した転勤や参加した送別会で聞かせていただいた、たくさんのスピーチから私は以下のように考えています。
- 今までの感謝の気持ちを誠実に伝える
- お互いの今後の健闘や健康を祈る
- 具体的なエピソードを添える
- 自分の今後について紹介する
自分がその職場を去る理由はどうであれ、上の①②は絶対にはずしてはいけないポイントです。あくまでもポジティブなメッセージを伝えるべきです。今後、どこでまたつながるかはわかりません。
また、公の場でネガティブな雰囲気を与えることは、他の参加者にとっても、巡り巡って自分にとってマイナスにしかはたらかないと思うからです。
これらのポイントを踏まえて、それを表現する簡単マジックをセレクトすればいいのです。
具体的な感動のエピソードを忘れない
例で紹介したように、送別会の挨拶でおこなう簡単マジックは、挨拶の最後の部分で行うのが最も効果的で印象に残ります。
最後のマジックを行うまでは、具体的なエピソードが添えられていると参加者の心を打ち、感動を呼びます。
具体的には、困難をチームで乗り越えた経験、苦しいときにもらったアドバイス、手伝ってもらったり気遣ってもらった時間、企画やプロジェクトが大成功した瞬間など、同じ時間をともに過ごしたことを話してもらったとき、参加者は胸が熱くなります。
また、聞く立場からすると、そのエピソード中に、さらっと自分の名前が入っていたとき「あー覚えてくれていたんだ」「本当によく乗り越えたな!」とその時のことが思い出され、うれしさと懐かしさが込み上げてくるものです。
また、上司の名前を入れると、きっと喜んでもらえますよ。
時間の確認を!
正直、どの程度の時間がベストなのかは、その会で送別される人数や立場などによって変わりますので一概には言えません。あらかじめ幹事の方に、時間的な目安を確認しておくのがよいでしょう。そのうえで、マジックを含めた自分の挨拶の時間を設定しましょう。
ただ、送別される人が少ないのに短すぎる挨拶で終わると、何かあっさありして味気ない感じがします。人によっては「この程度のつきあいだったんだな」と感じる方もいるでしょう。
また、逆に送別される人が多いのに5分、10分と話す方もときどき見かけます。こんな時、「空気を読めてないな」「状況をつかんでいないな」と思われます。自分がその職場に長年お世話になって思い出が多ければ多いほど、そうなりがちです。
話し足りないことは、挨拶の場ではなく個別のテーブル回りなどでおこなうようにしましょう。
まとめ
この記事では、送別会で送られる側の挨拶で簡単マジックを取り入れると、感謝の気持ちを笑いや感動とともに効果的に伝えることができるということを具体例とともに解説しました。
ただし、送別会の挨拶では、はずしてはいけないポイントがあります。それらも踏まえたうえで、マジックスピーチを有効に取り入れてくださいね。私のブログでは、今回紹介した簡単マジックの他に、スピーチや挨拶で使えるマジックを紹介しています。徐々に数を増やしていきますので、参考にしていただければありがたいです。マジック
- 送別会ではあなたが主役!挨拶に簡単マジックを取り入れると笑いや感謝を感動的に伝えられる
- 送別会のあいさつでは、必ず感謝の気持ち、今後の健闘や健康を必ず伝える
- 送別される方が多い場合は、幹事の方に挨拶時間を確認したうえでマジックスピーチを行う