結婚式挨拶

結婚式!友人代表スピーチは笑いが一番!口下手でも面白いスピーチができる理由3選

  「結婚式の友人代表スピーチを頼まれたけど何を話せばいいのかわからない」「口下手の自分が笑いで会場を盛り上げる面白いスピーチなんてできるわけがない」

という悩みを持っている若者は多いのではないでしょうか。

実は、簡単マジックを取り入れたスピーチ方法(私はその方法をマジックスピーチと呼んでいます)が、その悩みを解決してくれるのです。

なぜなら、スピーチ内容にマッチしたマジックを取り入れると、観客は聴覚だけではなく、視覚からも「マジックの不思議で面白い現象」という刺激を受けるので、自然と笑いが溢れ、声があがるのです。

この記事では、結婚式の友人代表スピーチを頼まれ、何を話そうかと困っている口下手の若者でも、簡単マジックを取り入れることによって、笑いに溢れた面白いスピーチができる理由とその具体例を紹介します。

この記事を読み終えていただければ、結婚式の友人代表スピーチに簡単マジックを取り入れる効果と友人代表スピーチを頼まれて困っている若者でも笑いに溢れた面白いスピーチができる理由がわかります。

簡単マジックを取り入れたスピーチを口下手のあなたに勧める理由

 結婚式が近づくにつれて、「何でおれを友人代表に選んだんだよ!」と引き受けたのにも関わらず、焦っている人いませんか?でも、安心してください。

これから説明するスピーチ法は、話すのが得意でないのに、友人代表スピーチを引き受けてしまって後悔している人の方がむいているのです。

 私がお勧めするのは、スピーチに簡単マジックを取り入れる方法です。話すのが得意な人は、自分の話で盛り上げたり、笑わせたりすることができるので、スピーチにマジックを取り入れる必要性を感じません。

しかし、友人代表を引き受けて後悔し、焦っている人は、おそら話すのが苦手な口下手な人が多いと思います。

でも、引き受けたからには、友人代表挨拶で面白い話をして会場を盛り上げ、観客に笑ってもらいたいと心の底から思っているはずです。

ですから、本気でマジック練習をしてスピーチに臨みます。このマジックを本気で練習できる力こそ、このスピーチ方法に一番必要な能力なのです。

 マジックスピーチでは、マジックの現象をもとにスピーチが構成されます。

つまり、マジックができれば、あとは、スピーチを決まった展開にあてはめて構成すればいいのです。

マジックの練習は必要条件です。しかし、しゃべりに頼る部分がかなり軽減されるので、初めてスピーチを頼まれて困っている口下手な人にとってはかなり有効なスピーチ方法となります。

「不思議なポンポン」を使って夫婦の馴初めを楽しくスピーチした例

 それでは、さっそく結婚式の友人代表スピーチを「不思議なポンポン」という簡単マジックを使って楽しくスピーチした例を紹介します。

原案は、中学3年生の保護者会で、受験生の「勉強」「やる気」「目標」「行動」の関係についスピーチしたものを結婚式用にアレンジしたものです。4つのキーワードがあれば、これと同じようなスピーチが可能になります。

不思議なポンポン

「正一君、由美さん、ご結婚おめでとうございます。」(このあと、両家の皆さんに対する挨拶も入れる)

「正一君の高校時代の親友の大西大我といいます。どうぞよろしくお願いいたします。」

「正一君と私は、高校3年間、ずっと同じクラス、同じ野球部で過ごしました。高校時代の3年間、私は誰よりも正一君と一緒に過ごしてきました。ですから、今、由美さんと一緒に仲良く座っている正一君を見ると、少し、ジェラシーを感じます。」

「私は、おもしろい話ができるような人間ではありません。それは正一君が何よりよく知っているはずです。今回は、面白い話ではなく、正一君と野球、正一君が好きな阪神タイガース、阪神タイガースと由美さん、由美さんと正一君の関係についてお話しします。」

*といいつつ紙袋から「不思議なポンポン」を取り出し、セットした状態で持つ。

「この怪しげな棒を使って説明しますね。」

*この棒には、ひもでつながった赤白黄青のポンポンに4つの厚紙がついており、正一、野球、阪神、由美と書かれている。

「正一君は何よりも野球が大好きです。大好きというより、脳みそに野球ボールがつまっているような野球青年です。正一君から野球をとったら何も残りません。

あっ!すみません。言いすぎました。  ほとんど何も残りません。  そのくらい正一君と野球は結びついているのです。」

*といって、正一を引っ張ると野球がついてくることをみせる。(これを2~3回)

「正一君は、とにかく野球が好きで、小学校、中学校の卒業アルバムに”阪神に入団し4番を打つ!”と書いていたそうです。阪神に入団するため、正一君は野球の強豪校〇〇高校に進学したのです。」

*といって、阪神を引っ張ると野球がついてくることをみせる。

「身の程知らずの夢見る青年でした。しかし、現実の壁は高かったのです。正一君は並外れたパワーをもっており、当たれば飛ぶのですが、めったにバットとボールが出会うことはなく、最後の大会でもレギュラーを奪うことはできませんでした。」

「高校を卒業して大学に進学した正一君は、ある日、阪神応援バスツアーに参加したのです。そこである運命の出会いを果たしたのです。それが、由美さんです。」

*といって、阪神を引っ張ると由美さんがついてくることを見せる。(これを2~3回)

「バットとボールは全く出会わなかったのに、正一君は由美さんと出会ったのです。」

*といって、正一を引っ張ると由美がついてくることを見せる

「みなさん、こんなことってあると思いますか?奇跡ですよね。後から聞いたところによると、由美さんは、たまたま用事ができて行けなくなった友達の代わりに参加したとのことでした。まさに、奇跡の出会いなのです!」

*といって、少し早口で今までの流れを棒で示す

「正一君は、野球が好き。野球チームの中でも阪神タイガースが大好き。阪神タイガースの応援ツアーに由美さんも参加した。正一君は由美さんに一目ぼれした。これが2人の馴れ初めなんですね。」

*さらに、2つずつ引っ張って、

「正一君は野球が好きだから、阪神と由美さんに出会った。由美さんは阪神応援ツアーに参加したから野球好きの正一君とであった。この2人の結びつきすごいですね。きっと、正一君と由美さんは、この棒の中でもつながっているはずです。」

*といって、棒を良く見せて

「この棒の中、気になりますね。見たいですか?」

*多くの観客は、うなずく

「どうしようかな?普通は簡単に見せないんですよ。」

「わかりました!今日は、正一君と由美さんのめでたい門出の日ですから、特別にお見せします。それでは、いきます。3・2・1! 」

*といって真ん中から外して、よく見せる(ここで観客は驚く)

「ほらっ!よく見てください。つながってるでしょ?心が素直な人には見えるんですよ。」

「よく見えない糸でつながっているといいますが、まさにこれが見えない糸なんですよ。」

*といって、棒をもう1回くっつけて、観客にわからないようにセッティングして

「正一君は、野球が好き。野球チームの中でも阪神タイガースが大好き。阪神タイガースの応援ツアーに由美さんも参加した。正一君は由美さんに一目ぼれした。(×2)」

*さらに2個ずつ引っ張る演技をする

「正一君は野球が好きだから、阪神と由美さんに出会った。由美さんは阪神応援ツアーに参加したから、野球好きの正一君とであった。こんな奇跡のような出会いをした2人は、まさに結ばれるべくして結ばれた2人です。」

「今では、由美さんも熱烈な阪神ファンになり、定期的に2人で阪神戦を見に行っているそうです。

どうですか、みなさん。全くバットとボールが出会うことができなかった正一君が、奇跡の確率で由美さんと出会い、猛烈にアタックし、とうとう由美さんをものにしました。」

「正一!野球やっててよかったな!」*正一に向って話す

「同じ野球という趣味をもっている2人は、きっと楽しい家庭を築いてくれることと思います。

由美さん、正一君のことよろしくお願いします。正一君は、ただの一途な野球バカです。

でも、今は、一途な由美バカになりました。由美さんのことをきっと大事にするはずです。由美さんも正一を大事にしてあげてください。どうか、お幸せに!」

口下手でも笑い溢れる面白いスピーチができる3つの理由

 この記事を読んでくださっている方は、友人代表スピーチを初めて頼まれて困っている人が多いと思います。

前述しましたが、マジックをしっかり練習さえしておけば、必ず、あなたも笑いに溢れた面白いスピーチができます。ここでは、その3つの理由を説明します。

理由① マジックの現象によって笑いが起きやすくなる

 マジックは、日常ではなく非日常の世界です。「常識を裏切る現象」が起こります。

人は、こうなるだろうという予想を裏切られたときに笑いが生まれたり、不思議さや驚きを感じます。それが連続で起これば起こるほど効果は大きくなります。

しゃべりだけで、笑いを起こすのは、しっかりネタの構成を考えて「緊張と弛緩」を意識しておかなければなりません。

芸人さん達でもネタ作りで最も頭を使う部分でしょう。だから、しゃべりだけではなく、体を使ったり、道具類を使うなどの工夫もするのではないでしょうか?

口下手の人でも、マジックを使うことによって「常識を裏切る現象」が起こせるので、笑いが起きやすくなるのです。

理由② マジックが雰囲気を和ませるきっかけとなる

 結婚式の披露宴では、学校や職場、部活動やサークルなど数人の仲間グループでの参加者もいます。

しかし、それ以外は基本的にはお互いに知らない人どうしの集まりです。ですから、どうしても場が和むまでは、クラス替え初日の朝の教室みたいな雰囲気が漂っています。

しかし、結婚式はたいへんおめでたい場です。参加者は、新郎、新婦のために明るく楽しい会にしたいと思っています。

そこで、友人代表スピーチの中でいきなりマジックを見せられたらどうでしょうか。

予期せぬ時に、予期せぬタイミングで見せられるマジック。これは、絶大な効果があります。

しゃべりの代わりに、マジックが雰囲気を一気に変えてくれます。口下手の人にとっては、一番のメリットではないでしょうか。

初めての友人代表スピーチで緊張していてもマジックができれば、会場の全員が同じタイミングで同じ現象を目撃するので、一気に会場の雰囲気が和み、笑いに溢れたスピーチへと流れていきます

理由③ 基本的なパターンにあてはめてスピーチを構成できる

 演じるマジックによって基本的なスピーチの流れが決まります。

「不思議なポンポン」の例では、「正一、野球、阪神、由美」という4つのつながりでスピーチが構成されています。

結婚式の友人代表スピーチの場合、「新郎、新婦、共通の親友、共通の趣味」や「堪忍袋、きんちゃく袋、胃袋、おふくろ」など、様々なものを当てはめればスピーチの骨格ができてしまうのです。これに、エピソードで肉付けすればスピーチは完成です。

スピーチのパターンが決まっているので、口下手の人は比較的楽に取り組めると思います。

 また、演じるマジックの種類によって、流れは変わってきます。

カラーリングブック

カラーリングブックを使う場合は、真っ白、白黒、カラーと3段階に変わっていくものをセレクトすればスピーチの概要は構成できていきます。

例えば、「正一君の真っ白な心に、由美さんという影が忍び込み、そして正一君の心は色づいていったのです。」などのストーリーが完成します。

つまり、マジックを決めた段階でスピーチのテンプレートを決めたのと同じ効果があるのです。

簡単マジックを使ったスピーチをすすめる理由

 私は、教員を続けながら趣味としてマジックを24年間やってきました。

毎日しゃべりながら仕事をしてきたわけですが、マジックがある程度できるようになってからは、様々なスピーチ場面でマジックを少しずつ取り入れるようになりました。

その経験から、普通にしゃべるだけよりもずっと、生徒や保護者が盛り上がり、笑顔で話を聞いてくれることを体験してきました。

さらに、別の効果として、伝えたいことをより確実に伝えることができることもわかったのです。

笑いに溢れた面白い話にもできるし、より感動的に話すこともできました。

10年以上にわたるこの経験から、私はマジックスピーチをお勧めするのです。

まとめ

 この記事では、結婚式の友人代表のスピーチのネタとして、「不思議なポンポン」というマジックを使った笑いに溢れる面白いスピーチ例を紹介しました。

結婚式の友人代表スピーチを頼まれて困っている口下手の若い人たちには、スピーチに簡単マジックを取り入れることをお勧めします

近々、マジックスピーチに関するyoutube channelを解説予定ですので、文章ではわかりにくかった部分などを動画で詳細に解説しますので、参考にしていただければありがたいです。

また、将来的にマジックスピーチに使えるネタ集やマジックセットの作成も考えておりますので、その節はよろしくお願いいたします。

  • この記事を書いた人

なんでやねんゴロー

 教師歴38年。マジック歴24年。
多くのイベントや各種施設で『ステージマジック』を中心に演じてきました。はじめは,お客様が驚き楽しんでくれることが喜びだったのですが,徐々にお客様から『やる気』や『感動』をもらっている自分に気づいてきたのです。
「『マジック』というこんな素晴らしいツールをスピーチに取り入れてみたらどうなるのだろうか?」という素朴な疑問からスタートしたマジックスピーチ。その絶大なる効果と成果に私自身が一番驚いています。

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