朝礼・朝会

朝礼・朝会

 多くの企業や会社で朝礼・朝会は行われています。ほぼ、毎日行われるこのミーティングは、何となく儀式的になっているのではないでしょうか。そんな形式的となっている朝礼・朝会にマジックスピーチは新しい風を吹き込む可能性が大いにあるのです。

朝礼・朝会の目的とは?

 朝礼・朝会にはいくつかの目的があります。主だったところでは以下のようなものが考えられます。

  • プロジェクトの進捗状況や抱えている問題点を共有する
  • 解決策を共有し、進む方向を明確化する
  • ゴールへのプロセスやゴール像を共有する
  • グループやチームの一体感を高め士気を向上させる

儀式的になっている朝礼・朝会

 朝礼・朝会は毎日、一定時間に短時間で行われることから、上記の目的を意識するリーダーがいなければ、慣れが生じてしまい形式的になりやすいと考えられます。進捗状況の報告はお互いに事実を伝えるだけなので、だいたいの職場でできていると思われます。

しかし、個人個人が問題点や解決策を考え伝えていくという習慣がなければ、チームとしてのゴール像がイメージできず、理想とするゴールにたどり着くことはできません。つまり、形式的な朝会は報告が中心となっており、状況が変わっているにもかかわらず、プロジェクトのはじめに設定したゴール像から変わらないのです。

マジックスピーチと朝会

 毎日行われる朝礼・朝会に、毎日、マジックスピーチを行うのは至難の業です。ですが、プロジェクトの節目で行うという方法では大きな効果を生むのではないかと思います。

マンネリ化しているとき

 いつも通りはじまっていつものことをして、いつも通りに終わる。こんなとき、マジックスピーチで目新しさを与え、新風を吹き込むことができます。このリーダーの姿勢にチームのみんなは、必ず何かを感じるはずです。

問題点や解決策を共有したいとき

 ある意味、朝礼・朝会ではこの過程が一番大事なのではないでしょうか。そこを、簡単に終わらせず、マジックスピーチを使い、この段階の大切さを強調し印象づけることができます。

チームの士気を上げたいとき

 停滞するチームでは、新しいことにチャレンジすることはほとんどないのかもしれません。そんなとき、リーダーであるあなたがマジックを使って強烈なメッセージを送れば、確実にチームの士気は上がるはずです。

人数や実施形態や場所について

 朝礼・朝会といっても、参加人数や実施形態や場所は様々でしょう。マジックスピーチは、スピーチ中にマジックの現象を取り入れることによって成立します。

 まず、人数によってできるマジックの種類や数が変わってきます。少なければ少ないほど、クロースアップ系(少人数に目の前で現象を見せる)のマジックも可能になってきます。

 実施形態では、職場の自分の机のあたりで行われることもあれば、会議室や休憩室のような場所で行われたり、スタンダップで行われることもあるでしょう。それぞれの形態によって、やりやすいマジック、やりにくいマジックがありますので、何をセレクトするかが重要となります。

 場所については、以下の記事を参考にして頂ければと思います。

Where? マジックスピーチを成功させる会場の事前確認

いずれにしても、人数や実施形態や場所に応じた様々なマジックを私のyoutubeチャンネルで、今後、紹介していきますので、そちらも是非、参考にしてみてください。

スピーチマジックの具体例

「つながるカード」を使った例

 例えば、前日の朝会で入試に向けた事前集会を持つことを決めたとします。その際、様々な意見がでたとします。意見は、ねらいからはずれているもの、的外れなもの、現実的に不可能なものなど。リーダー(学年代表)のあなたは、翌日の朝会に向けて、それらを事前に整理し「解決策を共有し、進む方向を明確化する」ためのメッセージを考えておきます。そのメッセージが「全員合格バモス!」だったとします。

「実際に受験する生徒だけではなく、すでに受験を終えた生徒もいる。そんな生徒も含めて、これから受験に臨む生徒たちを勇気づけて応援したい。そして生徒たちも先生方も一体となってこのメッセージを叫ぶんだよ!」

  • 何やら言葉が書かれたはがき大のカードを取り出す
  • また、違う言葉が書かれたカードを取り出し、さっきのカードの上に重ねる
  • 以下同様に4~6枚程度のカードを重ねていく
  • 最後のカードをかさねたらおまじないをかけて、手を離すと紙はつながって、「全員合格バモス!」というメッセージが現れる
  • 「さあ!受験が終わっている人たちも、これから受験に臨む人たちが頑張れるように」みんなでこの言葉を叫ぼう!

という感じで生徒も先生方も含めて全員で「全員合格」のあとに「バモス!」と元気よく叫ぶというのはどうだろう。先生方の気持ちだけでなく、みんなで受験を乗り切るんだという自覚を高めることができるんじゃないかと思うんだよ。

*カードの数はできるだけ10枚以内になるようにしましょう。短い言葉の方がインパクトがあるし、準備の手軽さや、演技のやりやすさの点でも多すぎない方がいいでしょう。

*写真のように紙だけでもできるのですが、ぬいぐるみやパペットに細工をすると、よりインパクトを与えられます。特にチーム内に女性がいる場合は、受け方が変わります。また、パペットを利用すると、その動物や人形が話しているように演技ができるので盛り上げやすいし、雰囲気を和らげることができ効果的ですよ。

まとめ

 今回の記事では、どこの職場でも行われている「朝会」で、どのような場面でマジックスピーチを行い、どのような点に注意すればいいのかについて紹介しました。あなたの職場が、もし形式的な朝会になっているのであれば、ぜひマジックスピーチを取り入れてみてくださいね。

  • この記事を書いた人

なんでやねんゴロー

 教師歴37年。マジック歴23年。
多くのイベントや各種施設で『ステージマジック』を中心に演じてきました。はじめは,お客様が驚き楽しんでくれることが喜びだったのですが,徐々にお客様から『やる気』や『感動』をもらっている自分に気づいてきたのです。
「『マジック』というこんな素晴らしいツールをスピーチに取り入れてみたらどうなるのだろうか?」という素朴な疑問からスタートしたマジックスピーチ。その絶大なる効果と成果に私自身が一番驚いています。

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